Blenderをインストールしていざアニメーションを!って思っても意外とやりにくいことが出てきます。
そこで現場の長い私が初めにやったことをまとめます。
マニピュレーターの位置、回転、スケール
コントローラーやジョイントなど移動、回転、スケールをする場合ホットキーや直接選択する方法がある。
T、Nでビューワーに必要なタブを表示出来る。

マニピュレーターを出すには以下をON

移動、回転、スケールのホットキーは2種類ずつあり、それぞれマニピュレーターを表示するかどうかになります。
G(移動)、R(回転)、S(スケール)

Space+G(移動)、Space+R(回転)、Space+S(スケール)、Space+T(全て)

再生とマニピュレーターのワールド、ローカル変更
再生するには画面の真ん中付近にある再生ボタンかShift+Spaceで可能。

マニピュレーターの移動や回転をグローバル、ローカルなど切り替えたい場合は「、(カンマ)」を使いましょう。

グラフエディタのアニメーションカーブを見やすくする

標準だとアニメーションカーブを選択しても打ったキーやキーのハンドルがとても見づらいです。
なのでこちらを変更します。
View > Only Selected Keyframes Handles
View > Show Handlesにチェックが外れていたらONにしましょう。

Preferences > Animation > F-curve > UnselectOpacity
カーブを選択してない時の透明度を好みに変更

Preferences > Themes > GraphEditorDrivers
キーフレームとハンドルの色、大きさ、形も似ていて見づらいので変更

Preferences > Animation > F-curve > Only Show Selected F-Curve Keyframes
こちらをONにすると選択しているFカーブ以外のキーが消えます。

キーフレームが増えると顕著に見づらい、使いづらいがあるのでぜひ調整してみて下さい。
Before

After

単品のキーの選択は範囲選択ではなくクリック
通常範囲選択でキーフレームを選択しますが、Blenderではそうするとパラメーターが表示されません。
なのでクリックによる操作が必要になります。

オートキーはON
毎回Iキーでキーを打つのは大変なのでオートキーをON
これはアニメーションが入っているコントローラーやオブジェクトなど動かすと自動でキーが打てるようになっている。慣れないうちは知らないうちにキー増えて大変だが慣れると手放せない。

回転はクォータニオンからオイラー
こちらは好みによりますので無視して構いません。
Blenderはクォータニオンが標準でW、X、Y、Zの4軸を持っています。
ただこれだと人が扱うには難しいのでオイラーであるX、Y、Zの3軸で直感的に扱えます。
以上のことから私は3軸に変更しています。
- アーマチュアを選ぶ → Poseモードに入る
Ctrl+Tab でもいいし、左上のモード切り替えでもOK - Eulerにしたいコントローラー(ボーン)を複数選択
全部変えたいなら A で全部。 - プロパティエディタで “Bone” タブを開く
右側のアイコンで、緑の骨アイコンです(Object じゃなくて Bone のほう)。 - その中に “Transform” → “Rotation Mode” っていうプルダウンがあるので、
そこで XYZ Euler を選ぶ。
この時点では「一番最後に選んでた1本」だけが変わります。 - 今選んだところで 右クリック → Copy to Selected
これで、さっき一緒に選んでた他のボーンにも同じ Rotation Mode が一括で入ります。

| Quaternion (WXYZ) の利点 | XYZ Euler の利点 |
|---|---|
| ジンバルロックしにくく、大きい回転でも姿勢が安定しやすい | X/Y/Zが見えて意味が分かりやすく、数値を直接打ち込みやすい |
| 姿勢A→Bの補間が滑らかになりやすく、変な方向に回りにくい | 特定の軸だけ回す・キーを打つといった操作がしやすい |
| 肩・手首・カメラなど3D空間でぐるぐる回すボーンに向く | グラフエディタで軸ごとにカーブを整えやすい |
| リグ側で「回転を安定させたい」目的で使われることが多い | ゲーム/他DCCとのやり取りで想定に近い場合がある |
| 数学的に姿勢の表現が安定していて破綻しにくい | 小さい回転や演出系アニメでは扱いやすく、直感的に修正できる |
複数選択して同じ値にしたい場合
たまに複数のキーの値を揃えたい場合があります。
Blenderは値を変えるだけでも手順が多いです、が慣れるしかないようです。
範囲選択後、1つだけShiftキーで2回クリック、するとActive-Fcurveのタブが出るのでそこの値をAlt+クリック
これで数値入力出来るので値を入れてEnterキー

BreakDowner(イーズイン、アウトのようなもの)
BreakDownerは前後のキーの間にキーを挿入し、前後のキーの値に近づける動きをします。
イーズイン、アウトのような表現をしたい場合によく使います。
Shift+E

グラフエディタで選択したキーの拡大表示
キーを複数選択した範囲を拡大したいときに頻繁に使います。
テンキーの「.」ドットで選択範囲拡大、こちらテンキー以外では出来ないので
Preferences > Keymap で graph.view_selected に好きなキーを割り当てると楽です。
また選択などに関わらず全体表示したい場合はテンキーのHomeでOKです。

終わりに
今回のホットキーを覚えて、設定を変える、で少しは快適になるのではないかと思います。
あくまでも管理人個人のやりやすい設定なので、こちらを参考に自分の快適な環境を作ってください。
追加があれば随時更新致します。


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